楽観的日和見主義

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「慟哭」 貫井徳郎

慟哭 慟哭
貫井 徳郎 (1999/03)
東京創元社

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胸を抉る悲しみと絶望。
軽い粗筋は、連続する幼女誘事件の捜査が難航し、若手キャリアの捜査一課長佐伯が窮地に立たされる…といった内容。マスコミに追いかけられたり、子供に嫌われたり、政治的に利用されたり、本当にひどい境遇だ。
これも「殺戮に至る病」と同じく、章ごとに語り手の視点が変わっている形式だ。新興宗教も絡めて、事件の内容に深く入っていくのだが、私は個人的に新興宗教絡みのミステリーが好きみたいなのでドキドキしながら読んでしまった。引っかからないようにしたいもんである。
トリックは結構最初の方から読めたが、なかなかうまい伏線の張り方だなあと思った。それにしても気の毒すぎる。読み終わってから、「慟哭」というタイトルが、これ以上ないくらい胸に迫る。少し泣いてしまった。

救いのない終わり方だったが、読み応えがあった。

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GRAPEVINEライブin仙台

行ってきたよ!もう最っ高でした!!!

結構近くて表情とかも見えましたよー!細い細いと聞いてはいたが田中さん本当に細い!ポッキー極細みたい(笑)白いYシャツでした。エロいよ。脱いでも綺麗だったよ!アニキはやっぱり次元に似ている…

▼セトリ
ランチェロ'58
スレドニ・ヴァシュター
シスター
Yellow
(MC)
放浪フリーク
南行き
GRAVEYARD

0.9/13
ママ
光について
インダストリアル
豚皿
Juxtaposed
FORGE MASTER
指先
I must be high
棘に毒
COME ON
Scare
FLY
その未来
smalltownsuperhero

▼アンコール
ナツノヒカリ
ミスフライハイ
アナザーワールド
HEAD


音がすげー腹に響きました。これがライブハウスなのかああああ!という迫力。MCではこの笹カマ野郎共!言われました(笑)

ぐはースレドニさいっこおおおおう!!光について、途中歌詞とんでた。マスビーハイ、ついにブサイクと童貞ばっかが聴けたぜぇー!COME ONが思いのほか盛り上がりました。ママは最後のリフレインがもう、沈んでいきそうな、意識が飲み込まれそうな、そんな世界を創っていました。豚皿、最後聞き取れず…(ショボーン)某情報によると青葉城が気になり出す、らしい。

田中氏、荒吐について気にしてたらしく「皆勤賞狙ってたのに~」と言ってました。初めて普通の声聞いたんですが地声は普通の男の人だなぁ、という印象。
田「ひとつ訊きたかってん!今年の荒吐はどうやった?」
客「サイコー!」
田「…ムカつくわぁ(笑)」
みたいな会話もありました(笑)あと中盤辺り「よく耐えたね(笑)」と言ってた。

アナザーワールドでは歌詞詰まったんですが、涙を拭っているように見えたから泣いてたのかな。なんか…いいねぇ…。smalltown~もだけど、胸に沁みる。あの田中氏が泣いてるんだぜ?涙が出そうになりました。思えば「デラシネ」から「From a small town」って、ある意味象徴的な変遷だよなぁと思う。根無し草から故郷を振り返る者へ。

あと照明の人がすごい空気を読んでました(笑)
後ろの方だったんですが、せっかくのライブなんでノらなきゃ損だと思ってすげー盛り上がりましたよ!最後のHEADなんかうぉーって感じでした!特に後半の疾走感はすごかったですよー!最高だった…!

本当にありがとう!!グレイプバイン!!

いやー頭の中がスパークしとります。今日は酔いしれたいぜ~!
余韻に浸ってアナザーワールド聞きながら椅子の上ででろでろに溶けてしまいたい。

ランチェロTシャツ購入(¥3000)。結構しっかりした作りで満足♪

いわき駅前が近代化してる件について

20070520162946
なんかすげぇことになってるぞをーい!!
びっくりした~。側面は水族館を思わせるガラス張りですごく近代的な雰囲気。
いわき再生も夢じゃないかも。

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA

ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ) ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)
貴志 祐介 (1999/12)
角川書店

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今まで多くの貴志作品を読んできたが、その中では一番後味が悪い作品だったように思う。ホラーとしてはいいのかもしれないが、個人的にちょっと凹んだ。人間が壊れていく過程というのはそら寒い。最初に言っておくがこれは、ただの多重人格ものではない。最後まで読まないとわからないので、途中で投げ出すとちょっともったいないと思う。

主人公はエンパスという、人の感情を読み取ることができる能力を持っている女性だ。彼女はその能力ゆえに事件に巻き込まれていくことになるのだ。事件といっても、他の貴志作品のような現実的な恐怖や残虐な殺人事件、というわけでもない。主人公の設定からして、少しオカルトというかSFが入っているので、そういう意味では怖さは少ないかもしれない。グロ表現もないし。
ただ、人間の嫉妬や悪意、というものの恐ろしさをまざまざと感じた。

多重人格少女(千尋)の持っている唯一の本が雨月物語と漢和辞典ということで、それぞれの人格の名前に漢字の隠喩がふんだんに盛り込まれており面白い。雨月物語には磯良(いそら)という名前の怨霊が出てくるのだが、本当にイソラの正体と名前の意味が巧みにリンクして、身の毛がよだつ思いだった。美しさと醜さ。見た目に対する劣等感から、ああなってしまった女性の哀しさと、それゆえの凄まじさを感じた。

バウムテストなど、心理学について結構詳しく載っているので、興味のある人は見ていて面白いと思う。それにしても、この人の作品というのは若くてきれいな女性がオッサンとくっつく展開が多いなと思ったwで、親しい人も容赦なく死んだりするから怖い。
思いのほか面白かったけど、一番気持ちが落ち込んだなぁ。磯良もある意味では悲劇的で可哀相だけど、何より千尋が…。

そういう意味で、ホラーっていうホラーじゃないけど怖かったです。

人間失格 太宰治

人間失格 人間失格
太宰 治 (1952/10)
新潮社

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哀しい、あまりにも哀しい人間という存在。
「恥の多い生涯を送ってきました」という書き出しは聞いたことのある人も多いと思う。最初と最後だけ他人(僕・著者)の視点で、大部分の内容がモルヒネ患者の手記という形をとっている。

思いのほか文体は固くなく読みやすい。また、思っていたより内容は暗くないと感じた。
自分自身に対する自信のなさや劣等感から、必死で道化を演じてきた子供時代。東京に出てから次第に運命が狂っていった青春時代、女に安息の地を求め、結婚をしても予期せぬ悲劇が訪れ、ずるずる堕ちていくしかなかった一人の悲しい男の物語だ。好かれる人間であるにもかかわらず、人に対する恐れや罪悪感から人間関係というものを自ら避けて通るような生き方。しかし主人公が儚くて弱いだけの人間ではない、というのが文章の端々から見て取られる。彼は普通の人間に対して劣等感や羨望のほかにも、どこか敵意も感じているのだ。それに、主人公の持つ天性の調子のよさ(器用さ)が、暗い雰囲気を緩和してくれている。

とはいえ、やはり晩年は悲劇的である。自分でわかっていても、駄目になるしかできなかった人間の無力感と哀しさが胸に迫る。
主人公の葉蔵はいわゆる「駄目人間」ではあるが、共感しない人はいないのではないだろうか。誰かの傷ついた顔を見たくないから喜んだふりをしたり、自分はここにいてはいけないのかもしれないと不安になったり、誰もが抱える不安を増幅させ、結果的に「人間ではなくなった」男。

ラストで少し涙が出そうになった。ぜひ一度は読んでほしい一冊である。

田舎の悲しみ

田舎というものは、常に切り捨てられる悲しみを孕んでいる。

たまに来るならいいと言う。定年退職すれば来たいと言う。「現在」を生きるのに選択されないのだ。結局、田舎で生まれ田舎に嫁いだ人たちが年を取り、残っていくだけだ。
年寄りが住むにしても、ちゃんとした病院までは車をすっ飛ばして20分弱かかる。バスは廃線になった。スーパーやコンビニに行くのも同じくらい時間がかかる。
結局、不便すぎるのだ。しかしそれが悪いとは思わない。無理に都市化する願望も格差だのなんだのと騒ぐつもりもない。

ただ、人から見捨てられ年寄りと子供だけが残っていく故郷というのはあまりに哀しい。今日も、年寄りが二人で田植えをしている。

先日。

トイレのドアを開けると男子がいた。

私「( ゜Д゜)」
男「あの…トイレットペーパーが…」
私「あっ、そうですか」
男「あ、…もう大丈夫です」
私「はあ」
男「……」
私「……」

いやーびっくりした。

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