楽観的日和見主義

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今はまだ燃えるような存在が-GRAPEVINE/Burning tree

GRAPEVINEの移籍後初アルバムであるBurning treeレビューを。
今回はラジオ出演も多く、宣伝に力が入ってましたね!
前作「愚かな〜」とはまた違った世界観を感じる作品となっています。
インタビューを読んだ印象もあり、どこか終末と再生を予感させる内容になっているように思います。

01.Big tree song
02.KOL(キックアウト ラヴァー)
03.死番虫
04.Weight
05.Empty song
06.MAWATA
07.IPA
08.流転
09.アルファビル
10.Esq.
11.サクリファイス

初回限定盤DVD
01.「Empty song」Music Video
02.VIDEOVINE Vol.2

まず1曲目の「Big tree song」、これはウォータードラムを使用しており、新たな息吹を感じる、生き生きとした曲となっています。民族音楽調の、とても生命力がありキラキラした曲ですね。ファンタジーっぽさも感じるような曲で、最初はやや戸惑いもあり(笑)しかし全編通して聴くと、ああバインだな…という感じ。
「死番虫」は、カチカチカチカチという音が印象的ですね。女性視点の、次第に追い詰められていくような破滅的な歌詞です。
そもそも死番虫というのは、

シバンムシのシバンとは死番、つまり死の番人を意味するが、これは英名のdeath-watch beetleに由来する。ヨーロッパ産の木材食のマダラシバンムシの成虫は、頭部を家屋の建材の柱などに打ち付けて「カチ・カチ・カチ……」と発音して雌雄間の交信を行うが、これを死神が持つ死の秒読みの時計、すなわちdeath-watchの音とする迷信があり、先述の英名の由来となった。(Wikipediaより)


だそうです。死番虫のカウントダウンが聞こえるかのように、このままでは自分の人生が終わりに近づいてしまうことを感ずいていながらも、そこを脱することが出来ない、という意味合いが読み取れます。怖い…でも美しい曲です。

「Weight」、これは曲調も歌詞も「Wants」に酷似している曲です。インタビューによれば、曲調が似ていたため敢えて歌詞も寄せたようです。しっとりしていて、切なげで、バインの得意な曲調ですね。最後の「『まだ間に合う』と誰もが抱えた負債はそのまま」というフレーズは、意味深です。
「MAWATA」、曲名を聞いたときはてっきり「ANATA」の頃の余りなのかな〜?みたいに思ったんですが(笑)全然違った!
これは…トロピカルですね(笑)80年代を感じさせる、明るいエロティックさのある曲調です。途中の転調には「!??」となります(笑)そこで入る亀井さんのドラムがパワフル!お遊び要素の多い曲ですね。
「IPA」、アルバムで一番好きな曲です。初めて聴いた時、しばらく呆然としてしまったくらい。
曲はとてもシンプルな作りとなっていて、初めはボーカルとベースのみで、時折ギターが入り、同じ音階が繰り返され、最後にぐあーっと盛り上がる構成です。最後の部分が、とてもドラマチックなメロディと畳み掛けるような単語の羅列に、自分の人生と情景を思い起こされ、魂を揺さぶられます。名曲!
「流転」、これはラジオで聴いて一目惚れならぬ一耳惚れ?してしまった曲。美しい曲なんですよ〜。田中さんの裏声が曲に効果的に作用して、恍惚としてしまうような。宇宙や海を彷彿とさせつつ、いろいろと想像が巡る歌詞ですね。交信が途絶えたとは何を表すのか…。
「アルファビル」、冒頭のギターリフが素晴らしいですね!!そこだけでこの曲の価値の5割はあると言える。歌詞や演出といい、終末感のある曲です。同名の映画から取っているそうなのですが、見れば曲の内容も理解できるのでしょうか(笑)
終わり方が、繰り返されるギターに風が吹くような音が混ざり、薄暗い廃墟を風が吹き抜けていくような情景が浮かびます。
「Esq.」これは打って変わって明るくポップさもある曲になっています。今までのバインには珍しい、前向きでちょっとびっくりするような歌詞です(笑)エスクワイアって、車のことだよなー。

「サクリファイス」、犠牲ですね。これは1曲目と対になっている曲です。静かに燃える生命を感じさせる曲調です。
これも同名の映画から取っているそうで、実は見てみたんですけど…。「犠牲を払わなくてはプレゼントとは言えない」という台詞が出てくるのですね。これは、田中さんのインタビューとも併せて、親が子に払う犠牲を意味していると解釈しています。映画では、最後に家が燃えるシーンがあります。主人公は自分の家を燃やし、自分も犠牲にすることで、世界の人々、そして自分の子を救おうとするんです。愛情とは犠牲を払うということなんですかね…いやわからんけども。
「燃えるような存在」とは、「自分の子」ひいては「自分より年若く弱い存在、次世代」を意味しているのかな。
生まれたからには、命が燃えるほど生きなければとはエレカシ宮本さんも言ってらしたけれど、そういう意味合いもあるのかな。燃えるような存在、燃えるような命、そして生命を表す木。映画でも、木が象徴的に出てきますが、木が燃えているということが命を燃やしていることを意味しているのかもしれませんね。
難解ですが、思わず圧倒されてしまう迫力がある曲です。
最後の曲を聴いてから冒頭に戻るように設定していると、夜明けが訪れたような感動的な気分になります。

何を言ってるかよくわからなくなってきました。
雑誌でも言われてましたが、これは確かに人を選ぶアルバムですね。わかる人にはわかるが、わからない人には全然わからない!
確かに難解な部分も多いのですが、それでも何だか惹きつけられてしまう、不思議な魅力のあるアルバムです。
そしてDVDも五人体制で楽しかった。

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