楽観的日和見主義

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いま、殺りにゆきます

いま、殺りにゆきます いま、殺りにゆきます
平山 夢明 (2006/07/07)
英知出版

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――狂った人間ばかりになったこの世の中、あなたは正気を保てるか?
吐き気のするような話を31話集めてある。これが実話というのだから、本当に恐ろしいもんである。

平山夢明氏は本当に文章が巧みだと思った。グロテスクで気持ちが悪いのに、どこか品があるというか、無駄がないのだ。
内容は心霊系ではなく所謂「狂ってしまった」人間たちに焦点を当てている。特に私が怖いと思ったのは、執拗に常軌を逸したいたずら電話が掛かってくる「謎電」、愛犬の足が一本一本折られていく「だんだん少なくなってゆく」、麻酔もしないまま身体に刺繍を施される「M」、彼氏が狂ってしまった「みっくちゅじゅうちゅ」・・・いや、正直全部、怖い。死んだ方がマシ、というものもある。
特に女性は、それだけでリスクを背負っている、と改めて感じた。そして、普段は普通の皮を被っている「彼ら」がどこに紛れ込んでいるのか、後ろ暗い気持ちになった。
これはそういった意味で本当に恐ろしい本である。田舎の実家住まいの私でさえ、夜照明を暗くしては寝られなかった。
人間が一番、恐ろしいのだ。
そして、自分がふとした瞬間「そっち側」に行ってしまわないようにと願った。

鍵は閉めましたか?
押し入れに誰か潜んでませんか?
見知らぬ人に電話番号は知られていませんか?
その落ちている髪の毛は確かにあなたのものですか?
本当に?ほんとうに?

危機意識を刺激するには最適だと思うが、一人暮らしの女性や心臓の弱い方は読まないことをお薦めする。
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