楽観的日和見主義

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安部公房 「壁」

壁
安部 公房 (1969/05)
新潮社

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 表題作の「壁」、「バベルの塔の狸」、「赤い繭」で構成されている。が、どれも独立した別の話である。
どの作品もアイデンティティの喪失がテーマになっている気がする。
「壁」は名前を、「バベル~」は肉体を、「赤い繭」は自分という形を(これは個々の作品にもよるが)。
 最初は、シュールな展開に抵抗を覚えなくもなかったが、読み進めているうちに不思議な世界に引き込まれてしまう。何しろ、次に何が起こるかまったく予想がつかないのだ。途中からはすっかり、この不条理で奇妙な世界の虜になってしまった。
 個人的には、第二部の「バベル~」が一番面白かった。私にも、私の「とらぬ狸」がいるのか、と思わず想像してしまった。
 つまらない日常を忘れ、リフレッシュするのにおすすめ。
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