楽観的日和見主義

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春日「皆さん、天国でお会いしましょう。ばぁい」2

追記:なんと働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwwwさんがまとめてくださっていました。ありがたい!

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中天使「僕が案内できるのはここまでだよぉ~」

春日「あっ!犬だ!犬がいるぞ!」
若林「ビクッ」
春日「クイール?クイールなのか?」
若林「お前の単独のネタだろうが!」
犬「ワシは地獄の番人ケルベロスや」
春日「トゥース!きゃーすが!」
若林「自己紹介せんでいい」
犬「ここは神の判断の中には入っとらんが…ワシを納得させるネタを見せてみぃ、そうすれば門を開いたる」
春日「よしよし、かわいいな」
若林「お前話聞けや」
犬「どうする?やるのか、やらへんのか?」
春日「春日に不可能の文字はありませんよ」
若林「お笑い以外はな。…もちろん、やらせてもらいます」
犬「おいおい、そんなに離れてたらよおネタが見えへん」
若林「はぁ…」
春日「若林は目が悪いんでござぁす」
犬「顔デカいからや、顔デカいから近く見えんねん。はよこっちきいや」
春日「仕方ない…ここは審査対象外なんでございますよね」
犬「そや」
春日「鬼瓦っ!」
犬「…………」
春日「\シーン/」
若林「パチ…パチ…」

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ケルベロスの計らいで、地獄の門は開いてくれた。と、むわっと熱気が吹き込んできた。

♪デケデンデンデンデンデンデンデンデーン!

若林「どうもー、オードリーです、今日も若林春日で漫才やっていきたいと思いますけどもね」
春日「地獄の皆さん、春日はただじゃ死にませんよ」
若林「じゃあなんでこんな所いるのかって話なんですけどもー」

妖怪や鬼がいるのは、まさに地獄といった感じだ。同じ冥界とは思えない。いや、同じなはずがなかった。
天国とは層が違うことを考慮し、さっきとはまたタイプの違うネタをかけることにした。ウケるかはわからない。いや、ウケなきゃ駄目だろう。

でも今は、それよりも楽しむことだ。
春日が、俺が、楽しめるように。
何より、最後になるかもしれないんだ。

春日「ずっと楽しく2人でやっていきたいんだよ!」
若林「同じ気持ちだよ!」
春日「これからも頑張ろうな!」
若林「一生漫才だ!」
春日「それは無理だよ!」
若林「なんでだよ!」

本当に、一生漫才したいなぁ。今、本当にそう思うわ。もう死んでるはずなんですけどもね。


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若林「…終わったな」
春日「ウィ」
若林「出し切ったよな…俺ら」
春日「春日のすべてをさらけ出したぞ」
若林「……生き返らせてもらえるのかな?」
春日「自信を持て、サイコ野郎」

神「…私だ」

春日・若林「!!!」
神「ネタを見せてもらった…残念だが」
神「どちらか一方しか甦らせることはできない」
若林「!そんな…」
春日「理由を聞きたい。俺がイケメンすぎるからか?」
神「ネタのチョイスを間違えたからだ」
若林「くっそー!」
M-1の時と同じことを言われてしまい、心が折れた。

----------------------

でも、ちょっと待てよ。
どちらか片方は生き返ることができるということか?
なら、答えは決まっている。

いまや春日はスターだ。
俺の人生最高の傑作。こいつは、お笑いに向いてる性格ではないが、たまに物凄く何かが降りてくるんだ。運を持ってるんだ。
だから、答えは決まっている。顔を上げ、神へ言葉を投げようとしたのを春日が遮った。

春日「なら…この華のない男を生き返らせて欲しいぞ」
若林「!?」
春日「この春日の相方だったほどの男だ。華はないし、喋り方はもっちゃりしているが、才能があってリアクションもできる」
若林「おい…」
春日「この男は、一生漫才がしたいんだ」
若林「バカヤロー!」
思わず春日の胸ぐらを掴んでいた。
頭に血が上って、体の血が沸騰しそうだ。
若林「お前っ…ふざけんな!おい!」
若林「若林春日でオードリーだろうが!1人で漫才なんてできないだろ!!お前がいなくてどうするんだよ!」
若林「まだ始まったばっかじゃねーか!ようやくここまで来たんだろうが!バカヤロー!死にてえのか!」

お決まりのフレーズを言っても、春日は笑っているだけだった。
バカヤロー、「死にたくないね!」だろ、そこは。

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春日「頼む、神」
若林「おい…おい…」
神「……若林を甦らせる、でいいんだな?」
春日「ありがた~い!」
そう言って春日はニコニコ笑っていた。
若林「何笑ってんだよ!おいっ、あんた神様だろ!2人で生き返れないのか!?生き返れないのかよっ?」
神「………」
神は苦い顔をしたまま何も言わなかった。

答えろよ。答えてくれよ。

目の前が霞んでくる。生ぬるい液体が頬を伝う。ピンクのベストも、テクノカットも霞んで見えなくなってしまう。
光が溢れ、体が軽くなる。
ああ、例えじゃなく目の前真っ白だわ。

春日「来世で会おう、若林。ばぁい」

何が来世だよ、来世まで会えねーのかよ。
一生、漫才だろ!?
バカヤロー!バ春日テンメーこの野郎!
ポンコツだろうが一発屋だろうが、漫才していければいいんだよ!
お前がいなくてどうやって漫才やるんだよ!

『一生、漫才やろうな』

エヘヘヘヘ~…………
……


----------------------

「若林!若林!目が覚めたか」
目を開けると真っ白な天井と、原口さんとナイツと死神…じゃない、サトミツの顔があった。
佐藤「心配したよ、若林くんまで…うぅっ」
塙「良かった…一回は本当に危なかった、心霊図がピーって」
土屋「心電図ね、縁起でもないから」
どうやら病院に運ばれたらしい。

――夢、だったのか?

涙があふれてきた。
本当に夢でお会いして以来じゃねぇか。糞。バカヤロー。
原口「若林……」
原口さんの気の毒そうな声が聞こえる。顔を上げられなかった。

ドタドタドタドタ

前健「若林!若林!か、か、春日が!」
病室に前健さんが駆け込んできた。思わず顔を上げる。
前健「テレビテレビ!テレビつけて!」

言われるままにテレビをつけると、生放送で葬儀会場を映していた。
葬式会場はざわついていた。

――まさか。
テレビの画面の中で、頭に三角の布をつけた春日が棺桶を突き破ってトゥースをしているのがかろうじてわかった。
春日はいつもの、ムカつく笑顔で言い放った。
「安心してください、春日は死にませんよ。」

おわり



神「お互いを思いやる心…絆…」
神「それがあるコンビをむざむざ死なす理由がない」
神「暇を持て余した」
天使「神々の」
犬「遊び」

春日「ばぁい」

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