楽観的日和見主義

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貴志祐介「クリムゾンの迷宮」

クリムゾンの迷宮 クリムゾンの迷宮
貴志 祐介 (1999/04)
角川書店

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 あまりの面白さに一日で読んでしまった。
 貴志祐介は、以前読んだ「黒い家」もそうだが、本当に面白い。ページを引きちぎる勢いで読み薦めた。
 おおまかな粗筋は、主人公の藤木が一面真っ赤な光景のなかで目覚める所から始まる。傍らには携帯用ゲーム機が落ちており、メッセージが表示される。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」―ここから、生き残りをかけたゼロサム・ゲームが幕を開ける――
 と、こういった感じである。

 角川ホラー文庫から出ているということで、もちろんハラハラドキドキする内容である。主人公は何度か危機を体験するのだが、その度に筋肉は緊張し胸は高鳴った。
 時計から方位を判断する方法や、多数の動植物に関する知識など、さまざまな知識があますことなく載っており、勉強になった。それもただ並べてあるだけではなく、物語の中に関わってくるのだから巧みだ。罠を仕掛けて動物を獲ったり、調理するサバイバルゲームのような場面もリアルだし新鮮だった。また、作中にゲームブックが出てくるのも面白かった。現在や次の場面に関する示唆も含まれており、興味を引く。見ていて飽きさせない工夫が為されている。ゲームに登場するデ●ズニーっぽいキャラクターも、なかなか不気味でいい味を出している。
 山場、というか最大の危機の場面でのカタルシスは本当に、すごいと思った。
 しかし、多少グロい場面もあるのでそういうの苦手な人は覚悟を決めてから読んだ方がいいだろう。
 最後は、少々謎が残る終わり方だ。人によると思うが、私はまぁあれでもいいかと思う。本音を言えば、ちょっとだけ物足りない気もする。

 総合評価は5。満足のいく内容だったし、本当に楽しく読めた。


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