楽観的日和見主義

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貴志祐介「天使の囀り」

天使の囀り 天使の囀り
貴志 祐介 (1998/07)
角川書店

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貴志祐介一番の名作、との噂に違わぬ名作だった。
私が読んだのは角川ホラー文庫だったのでこちらの表紙↓
angel

内容の要約は、北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。
恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。
さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。
…といった感じです。by紀伊国屋書店

これ、どこまで書いてよくてどこから書いちゃだめなのかわからないんですが、面白かったのでレビュー書いちゃいます!

自殺を遂げた人の死に方が異様なのと、「取り憑かれた」人の精神状態が変わっていく様が怖かったです。早苗が浴槽で死体を発見したときの、彼の最期の一言はちょっと涙が滲んじゃいました。すごく面白かったんだけど、本当に怖いです。
天使の囀りが聞こえる」と言って、彼らが狂っていく様は寒気がしました。見た目も変わるし。第四段階の死体と彼らの気持ちを想像すると、吐き気を催すほどの戦慄が走る思いです。
今回も、アマゾンや、動物、神話などについての知識がふんだんに書かれており、それでいてスムーズに話が展開していく様は見事でした(あとがきで瀬名さんも言ってるけど)。無駄がないというか、ああ~あれがここに繋がるのか!といつもながらに感嘆。それにしても、早苗可哀想だなぁ…。

大地(ガイア)-蛇-死…という暗示の先にあるものは?悪とは?救いとは?…と、いうテーマがある気がしたけど、私はまだそこまで到達しとりません。
人は、それぞれ悩みを持っているけれど、その恐怖は仕方ないことで、決して悪いことではないんだ、と思いました。それから、天使がちょっと怖くなりました(笑)
評価は5。いつもながら、見事な出来栄えでした。
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